Mariko's US TOUR REPORT

文:Mariko           Mar. 10 - 13, 2000

◆ 前 編 ◆

    3月からのツアーデイトがアップされてすぐ、無謀にも南部行きを決めてしまった。 CT依存症もかなり重症である。
    まず、ミシシッピ州って何処?って事で地図を 広げた。RobinsonvilleはMemphisの空港が近い事がわかった。
    さてその後の行程はどうすりゃいいんだか・・・?と悩んでいると イギリス人のKimから「一緒に車でまわらないかい?」とのお誘いのメールが! 一機に問題解決。私のチケットもホテルも彼の友達のSamanthaが 手配してくれる事になったのだ。持つべきものは友達の友達。 TFやアルバムショウと違って、ツアーについて行くには一人ではとても無理。 来日仲間のMilwaukeeのRonもNew Orleansへ来るとの連絡も はいった。
10日(金)

    Detroitで乗り継いでMemphisまで問題無く到着した。前回のように 飛行機が遅れでもしたら今夜のショウに間に合わない!とにかく会場に 着くまでは気を抜けないぞ、とシャトルバンではなくタクシーを使う。
    75ドル!いきなりツライが仕方ない。幸いタクシードライバーは いつになくカンジのいい黒人青年で安心。気を許した私はつい、 「今夜はRock’n rollのショウがあるの」などと言うと、 「オレもRock’n rollは大好きだぜい!」といきなり大音響でCDを かけてくれた。しかし、それはヒップ・ホップでしかもシートがボディ・ソニック。
    約50分間ビートを浴びまくって、車を降りた時は足腰がへろへろになっていた。
    会場でもあるSam’s Town Hotelは巨大カジノとアリーナを擁する、 それ自体が一つの街のようなホテル。フロントでいきなりAdamとMariaに会 う。 NYからこの1回のショウのためにやってきたらしい。
    ひとっぷろ浴びて、待ち合わせの時間にロビーへ行きKimと再会。
    夕食を取る為レストランへ向かうと、カジノを横切るRick Nielsen先生 が!
    まず、ご挨拶して次にエスカレーターに乗るとRobin Zander氏とばった り。 「Hi!How you doin’?」とお声をかけてくださった。こんな所にま でやって来たか!といった表情だった。
    Kim,Samantha、Adamと夕食を食べた後、開場時間までかなり時間が あったのでカジノで勝負!と思ったが、ここで路銀を使い果たしては大変 なのでやめておくことにした。なにしろ旅は始まったばかりである。
    Adamがいつものようにアルバムを2冊も持ってきていて、TF3の時の写真を 見せてくれた。また会えて嬉しいよ!Adam! 
    ショウが行われるアリーナは全席指定で、3000人近く入っていた。
    マーチャンダイズのコーナーでJohn Candas氏にご挨拶。 「こんな所にまで良く来たなぁ。遠かっただろ?」と驚いていた。 彼等が日本を発った時、飛行機が遅れてかなり待たされたそうで、 「日本は遠いよ。」とぼやいていた。さらに「プレイステーション2はもう買った か?おもしろいか?」と聞かれた。黒いバンダナが新商品として出ていたので さっそく買った。被ってもいいし、お弁当包みにしてもナイス!
    ステージは広く、高めで、身長165cmの私の肩くらいの高さだった。 Samanthaがとってくれた席は最前列のど真中。 今回は前座無しでCheap Trick登場!

    I Want You To Want Me
    Come On, Come On
    Hot Love
    I Can't Take It
    Ain't That A Shame
    I Know What I Want
    Wrong All Along
    If You Want My Love
    That's 70's Song
    Voices
    Need Your Love
    Southern Girls
    Surrender

    -アンコール-

    Shelter
    Dream Police
    Never Had Lot To Lose
    Good Night

    5ヶ月ぶりの生チープは、それはそれはカッコよかった! リラックスしていて元気そうだ。
    Tomは小さいフレームのサングラス、南部風の帽子に濃い色のGジャン、 裾からは黒のドレスシャツをのぞかせて、南部の雰囲気をかもしだしながらも 都会的で実にセンスがいい。
    ステージぎりぎりのところまできてベースをかき鳴らす。 ピッキングの音はもちろん、息づかいまで感じられた。
    Robinは98年頃からず~っと着ている、黒っぽいベルベットの ロングジャケット。ひじのところが擦り切れていて裏地がみえていても おかまいなしのようだ。New Year's Eve Showの白い燕尾服は とても良かったのに・・・。眉間にシワを寄せて歌っていても、 「素」に戻る一瞬、ニッと笑ってうなずいてくれる。
    Bun.Eのゴールドのバスドラが変わっていて、小さくなっていた。 Rickの息子のDaxxに貸していたものを返してもらったとのこと。
    Ain't That A Shameで、RickがBeatlesのPlease Please Meの フレーズを歌うところで「♪ナーナーナー、キーム・ギズボーン♪」と 変えて歌っていた!Kimは幸せ者である。私にもピックの雨を降らせてくれて、 歓迎してくれているようだ。
    セットリストが変わると聞いていたので、楽しみにしていたが、 今年に入ってブランクがあった為、しばらくはこのままかもしれない。
    疲れていた為、ショウの後はすぐ就寝。




11日(土)

    9:30にSamanthaの運転でホテルを出発。
    外は真冬並の寒さだった。薄手のニットとGジャンにウインドブレーカー しか持ってこなかった事を後悔した。南部をナメてはいけないと思い知る。
    こんな日はトルネードが見られるかも知れないと、Samanthaが言う。 少しビビッたが結局見られなかった。
    約6時間、高速をブッとばしてアラバマ州Gadsdenに到着。 モーテルにチェックインして、すぐに会場へ向かった。
    サウンドチェックはすでに終わってしまっていた。
    ローディーのSvenが私を見るなり、「おまえっ!ワサビは持ってきたんだろうな ?」 と、すっとんできたが、持ってないと言うとものすごくがっかりしていた。 そんなに好きなのかっ!
    軽く夕食を取って会場に戻る。開場30分前だというのに並んでいる人は3人 だけだった。おかげで最前列のド真中を確保。
    この日の前座はストレートなロックバンドでZZ Topなどのカバーを やっていた。カウボーイが牛追いの合間にやってます、というようないでたちで、 ギターのおっさんは、コンチャ付きのカウボーイハットに蛇皮のウエスタンブ-ツ、 おそろいの蛇皮のストラップ、という念のいれようだ。(結構好き)
    前座が終わるとSvenがセットリストを張りに来た。やっぱり昨日と同じだ。
    Kimが「Sven、ここが何処だかRickに分かるようにしなくていいのか?」 と言うと、Svenは「D'oh!」と叫んでセットリストの上に「Gadsden AL 」と 書き、さらにALの所に矢印で「This means Alabama」と書き加えて、 爆笑をさそった。これでRickもDream Policeの時に絶対間違えないだろう。
    CTが登場したのは9時頃だった。満員の観客はノリノリだったが、 どこかの国のように決して押し合ったりしない。みんな楽しそうだ。
    Hot Love の後でRickが私に向かって「まぁた、おまえわぁ」といった顔で 指を差したので、思わず私もRickを指差し、ETコンタクトをしてしまった。 なにしろステージの高さが私のヒザ上10cmくらいなので、近い近い。
    その後も、私がRobinに見とれている時に限って、ほっぺたや胸元を 狙って、ピックを投げつけて下さった。
    Voicesでは「Your voices♪」のコーラスのところでマイクをむけられたので、 僭越ながら思いきり歌わせてもらった。
    Need Your Love はいつも以上にTom&Bun.Eの掛け合いが素晴らしかった。 「いつもより長く回してます~」というか・・・「これでギャラはおんなじ」かどう か しらないが、どちらも凄すぎる!ひとしきり暴れまくったTomはドラムソロの 部分で、仁王立ちでBun.Eをニラミつけているようにみえる。
    それにしても長い。ステージ右端でRobinが、左端に引っ込んでいるRickに 「早く入れ」と促しているものの、なかなか入っていけない。
    やっと、Rickの津軽三味線風のギターがからんできてフィニッシュへ向かう。 今までで一番のNeed Your Love だった。
    ショウが終わるとすぐモーテルへ戻り、バクスイ。明日はNew Orleans まで 長距離のドライブだ。


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