Mariko's US TOUR REPORT

文:Mariko           Mar. 10 - 13, 2000

◆ 後 編 ◆

12日(日)

    10時にチェックアウトしてNew Orleans へ向かう。途中のKマートで、 Kimが下着やらスエットやらの買い物をした。実は彼はロストバゲージで 苦労していて、毎日航空会社へ電話をしているのだが、いまだに見つからない。 クレームの電話でも彼は実に丁寧で腰が低い。イギリス紳士だからなのか?
    9時間近くかかってNew Orleans に着く。緩やかな坂を下ると、一直線の 道の向こうに夕日に照らされたNew Orleans の街が見えてきた。 3人で「いやっほう!」と叫ぶ。美しいながめだ。
    New Orleans の宿泊は、フレンチクォーターと川をはさんだ反対側のモーテルだっ た。
    チェックインして自分の部屋へ入り、飲みかけの水を冷やそうと、冷蔵庫を開ける と、茶色の袋が入っていた。それはずっしり重く、すこし匂う・・・。 「おいおい、たのむよ」と、恐る恐る開けてみると、 中身は名物のゆでたザリガニだった。しかもてんこ盛りで。
    う~む、さすがNew Orleans、これがサービスかと思い、Kim達の部屋へ 行くと、彼等の部屋には置いてない。大爆笑してSamanthaがフロントに 苦情のTelを入れたが、結局自分でその腐りかけたザリガニを フロントに持って行った。 フロントのおばちゃんは「前に使った中国人が忘れて いったのよ。まったく。」と怒っていた。「あなた達が掃除の時にチェックするべきじゃない?」と思ったが、それは黙っておいた。
    二人は一日運転して疲れていたので、すぐ隣にあるシーフードレストランで 食事をして早く寝ようと言う事になったが、「でもザリガニは無しね」とお願いし た。
    エビとチキンのフライを食べて、さてそろそろ、とチェックしようとした時、 TF3で会ったRobin、Phyll、Stephanieの3人が店に入ってき て、同じテーブルに ついた。やたらテンションが高い彼女達が注文したのはカラアゲしたザリガニ! その量たるものハンパではない。直径約40cmのトレイに、これまたてんこ盛り を2皿!体は大丈夫なのか? この一連のザリガニ事件を、我々は "Crayfish(ザリガニ) nightmare" と呼び、Ted Nugent の "Cat Scratch Fever"の替え歌にしている。
    ひとしきりおしゃべりして10時に店を出た。
    結局全員、New Orleans に住んでいるRobinに奢ってもらった。ごちそうさまで した。




13日(月)

    10時に車でホテルを出て、フレンチクォーターへ向かう。
    House Of Blues で、まずチケットをピックアップ。おみやげを買って店を出ると、 CTのツアーバスが店の前に止まって、Svenや他のクルーたちが降りてきた。
    天気が良くて、フレンチクォーターは気持ちよかった。昼食は本場の ジャンバラヤにトライ。イケる。
    New Orleans といえばMardi gras、Mardi grasといえばビーズ。ということで、 Samanthaが大豆くらいの大きさの、白と黒のビーズでネックレスを たくさん作ってくれた。「バンドやローディーにも渡すのよ。あなたにも3本ね」 辛いもの好きなSvenの為に、ビーズの間に3cmくらいの大きさの タバスコを5つ結ぶことにした。彼は大喜びするだろう。
    しばらく散歩してHOBに戻り並んでいると、Robinが奥さんのPamと 連れだって歩いてきた。そのうち、黒いシールドを窓に張ったバンが 止まると、他のメンバーとCarlaが降りてきた。Rick先生は黒い皮の コートを着ていてかっこいい。彼は必ず、並んでいる我々ところへきて 挨拶してくださる。
    並んでいる間、TF3に来ていたテキサスのBrianとおしゃべり。 Burrn!でPaul Gilbert がCTにインタビューしたことが不思議で ならないらしい。「MR.BIGなんてアメリカじゃ無名だぜ」と怒っている。 Kimが、中野でP.Gilbert が登場した時、観客が沸いた事を話すと、 カンカンになっていた。
    開場間際に、やっとRonが到着。あやしい日本語のTシャツを着ている。
    7時に開場。HOBはここが1号店ということだ。ブードゥーの雰囲気が 漂っている。前座はカントリー調のパンク(?)で、おもしろかった。 牧 しんじのような語りがあって、観客はずっと大笑いしていたが、 私には聞き取れなくて残念だった。
    今回もステージど真ん中のかぶりつき。
    Svenがセットリストを張りに来たので、さっそくタバスコビーズを 渡す。自分のデジカメを持ってきて、「撮ってくれ」と大喜び。
    Ronもパウチッコでバックステージパスをたくさん作ってきていて、 Svenに7枚渡していた。バンドとCarlaとPamの分も含めてだ。
    Mardi gras の時の胸をはだけている女の子の写真にCTの ロゴを配していて、これにもSvenは大喜び。「裏にElvisがついてる やつはオレがもらう!」と言っていた。RonがSvenに、私が首から 下げられるように何かないか?と聞くと、 なんとRickのギターの弦を持ってきてくれた。そんな事していいのか?
    Svenが張ったセットリストを見て、前の方では騒然となった。
    なんと!アンコールで Sabre Dance と書いてあるではないかっ! Woke Up With A Monster の日本盤のボーナストラックだ。
    まわりの人達が「お前が来てるからじゃないのか?」と 言ってくれて、めちゃくちゃ嬉しかった。とにかくこの曲をライブで 演奏するのは初めてなので、良い時にきたものだと思った。

    そうこうしているうちに、私にとっては今回最後のショウが始まった。
    今日もRickはピックを大サービス。観客も相当盛り上がっていた。
    Elo はライブで聞くのはアルバムショウ以来なので嬉しい。久しぶり すぎてRickが出だしのコードを間違えていたが、すぐに立て直す。
    Hot LoveでまたTomのベースが大暴れ。かっちょいい~。
    Ain't That A ShameではRobinもギターをひずませてノリノリ。
    Bun.Eのドラムの出だしの部分で、私はいつもドキドキする。
    この曲の後、Rickが「ここにいるのはミルウォーキーのロンと イギリスのリーズから来たキムだ。こっちの彼女は東京からだ」 と、我々を紹介してくれた。客の方を紹介するバンドなんて CTくらいだろう。
    Fan Club では涙が出てしまった。ファンを本当に大切にしてくれる 彼等の心意気が伝わってくる。人になんと言われようと、わが人生に 悔い無し!と思う瞬間である。
    アンコールで彼等が再びステージに現われた時に、Samanthaが 例のビーズのネックレスを渡すと、Rickは1本をバルコニーにいる 女性に投げた。Mardi gras にはそういった風習があるんだそうな。

    I Want You To Want Me
    Elo Kiddies
    Hot Love
    I Can't Take It
    Ain't That A Shame
    I Know What I Want
    Wrong All Along
    If You Want My Love
    That's 70's Song
    Voices
    Fan Club
    I'm Losing You
    Southern Girls
    Surrender

    -アンコール-

    Walk Away(Ghost Townから変更)
    Dream Police
    Never Had Lot To Lose(Sabre Dance
    から変更)
    Good Night

    アンコールの曲目は変わってしまった。Sabre Dance が聞けなかったのは とても残念だったが、いつかきっと聞くチャンスがあるだろう。
    ショウの後、バーにBun.Eがきてくれたので、お礼とお別れを言った。
    「こちらこそ来てくれてうれしいよ。気をつけて帰るんだよ。」と言ってくれた。
    Svenにもお別れを言うと、「なんでサヨナラなんだよ。まだツアーは続くんだぜ !」 と残念がってくれたが、私にはもう休みがないのだ。Svenよ。

    この後、Robin達三人組みと一緒にガンボを食べに行き、今回のツアーに ついておしゃべりして、明け方近くまでカフェでベニエをつついてモーテルに戻っ た。
    翌日はNew Orleans に詳しいRonの案内で市内観光。Louis Armstrong ゆかりの Basin Street に行ってみたいと言うと、非常に危険な地域なので却下された。 しかし、フレンチクォーターはエネルギッシュで、美しく、レース模様の鉄製の バルコニーには感心してしまう。ストリートミュージシャンの演奏もすばらしく、 街中に音楽があふれていた。有名なレストランでディナーをご馳走になり、 夜のボンドストリートをそぞろ歩き。Mardi gras の名残があちらこちらにみられ た。
    12時前に涙のお別れをして、翌早朝、New Orleans を発った。
    こうして私のアメリカ南部ツアーは終わったのである。
    疲れ果てた旅だったが、KimとSamanthaには心から感謝している。 私に解り易い英語でゆっくり話し、いつも気を使ってくれた。
    そして、そんな彼等と知り合うきっかけとなった、Trick Fest を開催してくれた Cheap Trick に感謝!いつまでも続けて欲しいと願っている。


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